フロン
出典: Jinkawiki
各国の対策
オーストラリアやニュージーランドなどでは、天気予報の中に紫外線情報が入っていて、その日その日の日光にあたっていい時間を報知したり、長袖の服とつば広の帽子の着用を呼びかけている。
フロンの歴史
フロンは1930年ごろから使われてきた化学薬品である。ついこの間まで、スプレー商品のほとんどがフロンをつかっていた。フロンは安くて便利な塩素化合物で、コンピュータのような精密な機械をすみずみまできれいに洗ったり、ウレタンフォームや発泡スチロールを発泡させたり、ビルや冷蔵庫や車を冷やしたり、スプレーを噴射させたりするのに、世界中で大量に使われ、使った後は大気中に捨てられてきた。 1974年、アメリカのローランドという学者が、フロンは十年から数十年かかってオゾン層まで上がり、オゾン層の上に出るとふりそそぐ紫外線によって分解され、出てきた塩素がオゾン層を壊す、その結果、地上に降る紫外線が増え、皮膚がんをおこすなど生物に影響を与えると警告をした。この時にすぐ禁止すればよかったのだが、実際には南極をはじめ世界各地で、オゾン層がとくにうすくなったオゾンホールが観測され、皮膚がんが増えてきてはじめて、フロンをたくさん使ってきた先進国が中心となって国際的なフロン禁止の取り決めをした。これを「モントリオール議定書」という。
引用文献
山田国広 1996 1億人の環境家計簿~リサイクル時代の生活革命~
ハンドルネーム リバー