南北問題
出典: Jinkawiki
概要
主に地球の北半分に位置する先進工業国と南半分に位置する発展途上国との間の著しい経済的格差から生じる、経済的 ・ 政治的諸問題の総称。1959年に英国のロイド銀行会長O.フランクスが、西側諸国が東西間の政治的均衡において優位に立つためには、南北間の経済的均衡を回復することが必要であり、南北問題は戦後世界の重要課題である、と論じた。他方で、第2次世界大戦後に独立を達成した新興諸国は、米国の主導下で形成されたブレトン ・ ウッズ体制が経済的自立化にとって必ずしも有利には作用しないことを痛感していた。こうして南北問題は、北の工業諸国と南の新興諸国との間の、戦後の世界経済秩序をめぐる対立として展開した。( 室井義雄 専修大学教授 )
参考文献 コトバンク 南北問題 http://kotobank.jp/word/%E5%8D%97%E5%8C%97%E5%95%8F%E9%A1%8C