先住民問題
出典: Jinkawiki
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概要
先住民とはある集団が移住してきてその土地を占有する以前に、そこに住んでいた人々である。また、植民地的状況のもとで支配を受けている人々をいう場合もある。その先住民をめぐって起こる問題が先住民問題である。具体的にあげられる問題として、先住民は、毎日のように人種主義の偏見、必ずしも白人からだけはない状況に直面している。遊牧民は「原始的」と考えられ、定住を強制されている。インドネシア政府はパプア人を「欠陥人」とし、人種の「浄化」のために非先住民との婚姻を押しつけている、などと世界規模で問題となっている。
国連の活動
「先住民族の権利に関する国連宣言」が、20年以上の起草作業を経て06年6月、第1回人権理事会において採択され、07年9月の国連総会で決議された。46条から構成され、先住民族の自決権と、それに伴う政治的地位を決定し、自由に経済的、社会的、文化的発展を追求する権利、強制的な同化や文化の破壊にさらされない権利、自分たちの土地から立ち退きを強いられない権利などを含んでいる。ほかにも、伝統的に所有、占有などをしていた土地や資源に対する権利を認め、自由でかつ情報に基づく事前の同意なしに収用、占有などされた場合には、原状回復や公正な補償を得る権利をも規定している。
日本の活動
人権理事会での「先住民の権利に関する国連宣言」を採択の際、日本は、集団の権利や財産権に関する規定について解釈を付しながらも賛成している。 また、 2008年6月、国会では「アイヌ先住民族決議」が全会一致で可決された。これによりアイヌは先住民族と定義され、日本に「先住民族問題」が提起されることとなったのである。 「アイヌ先住民族決議」が可決されるまでの背景には、日本で長らくアイヌ民族との問題があったのである。
引用参考
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/153.html
HN:kan