ノート:森の幼稚園　２　

出典: Jinkawiki

ドイツの森の幼稚園

森の幼稚園の概念：「自然の中で五感を使って自主性を学ぼう」という教育理念を持つ森の幼稚園。校舎を持たず、一日中自然や森の中で過ごして、手で触って目や耳や鼻で自然を感じながら自由に遊び、想像力や創造力を子どもたちに身に着かせようという幼児教育のこと。子どもたちは大自然の中で毎日、自由に伸び伸びと過ごすので、心も体もたくましく強くなり、バランス感覚も身につく。能力の限界に挑戦し、社会性も学ぶので、子どもたちは自分に自信を持つことができるようにもなる。自然への理解も深まり、危険回避が身につき、健康と協調性も養えられる。

森の幼稚園の発端：１９５０年代にデンマーク人女性のエラ・フラタウさんが、自分の子供を毎日近くの森に連れて遊んでいるのを近所の人たちが見て、彼女に自分の子供たちも預けるようになり、自主運営による欧州で最初の「森の幼稚園」が誕生した。その後、北欧からドイツに広まり、１９６９年ドイツ人女性のウルスラ・スーベさんがドイツで最初の森の幼稚園を誕生させた。そして、１９９０年代に入って、公認の森の幼稚園がフレンスブルク市に初めて設立され、ドイツ全土に森の幼稚園の概念が広まっていった。ドイツには現在、森の幼稚園が３００から４５０存在する。

森の幼稚園の１日のスケジュール：子供たちの出迎え→朝の朝礼→子供たちと自由遊び→朝の朝食→子供たちと森の散策・自由遊び→昼食→子供たちと自由遊び→子供たちの送り出し

参考文献『ドイツの自然・森の幼稚園』ペーター・へフナー著