ノート:南北問題10

出典: Jinkawiki

2013年8月8日 (木) 06:06 の版; 最新版を表示
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南北問題の代表的な問題 ・累積債務問題・・借金を返すことができずに、どんどん増え続けてしまう問題のこと→借金が増え続けてしまうと、国の予算の多くを借金の返済にあてることになるので教育や医療、衛生などにお金を使えなくなってしまう、という問題が出てくる ・人口爆発・・人口が異常に増えること→人口爆発の理由として、南側の国々では労働のための多くの人手が必要なこと、避妊の知識が無いこと、宗教や昔からの伝統などの違いによって、出生率が高いことなどが挙げられる ・食糧問題・・人口爆発によって、食糧が足りなくなる問題のこと →発展途上国では、他の国へ輸出するための農産物を作ることが多いため、必然的に自分達の食糧が少なくなってしまう IMF-GATT体制が南北問題を引き起こした原因の一つだと言われている→・IMF-GATT体制は、先進国を中心とした考え方だったので、自由貿易によって得をしたのは基本的には先進国だった ・発展途上国は、一次産品(自然で採れるもの、農産物や鉱山資源など)を作ることに専念して、モノカルチャー経済を強制的に行わされていることがあったので、自由貿易によって得をしなかった→逆に、交易条件(商品の交換比率)が悪くなって、発展途上国の経済の状態はより一層悪くなった 問題に関する対策について


 ・1961年に、先進工業国にあるOECD(経済協力開発機構)がDAC(開発援助委員会)を   OECDの下の組織として作って、発展途上国を援助する動きが出てきた   →援助の一つとして、DACは政府開発援助(ODA)が達成すべき条件を決めて、発展途上国の    経済と福祉の発展と向上を援助する動きを広げようとした

  ※ODAが達成すべき条件の内容    ・政府、政府が行っている機関が発展途上国に物品などを与える    ・発展途上国の経済が発展して、福祉が向上することが基本的な目的とする    ・グラント・エレメント(交渉ではなく、贈与にどれだけ近いかを表す数値のこと)が25%以上になる     →上の3つが基本とされた


 ・1962年に、国際連合の総会で、国連貿易開発会議(UNCTAD)という会議を開くことが決められ、   1964年に、ジュネーブというところで第1回会議が開かれた   →この時、UNCTAD事務局長のプレビッシュという人は「プレビッシュ報告」という報告を発表した

  ※プレビッシュ報告について    ・プレビッシュという人は、この報告の中で、発展途上国の立場から、GATTの自由貿易制度への不満を述べた    ・この報告の中で、下のような要求を発表した     →・一次産品の値段を安定させるための協定を行う      ・軽工業製品(繊維や食品を含む、消費財など)に特恵関税をかける      ・国際収支を調整するための資金の移動を行う      ・開発金融(ある分野や産業へお金を融資する)を行う etc       ※特恵関税・・ある国に関して、関税を無くしたり、低い税率にしたりするという、税率に関して               特別な扱いをする制度のこと    


・発展途上国の動きについて

 ・発展途上国は、先進国との格差を無くしていくための動きが、資源ナショナリズムの動きの影響によって   広がってきたと言われている   ※資源ナショナリズム・・発展途上国が自分の国の資源を輸出しないで、自分の国の経済を発展させるために                自分の国で資源を使っていくという考え方のこと                (=資源の輸出で、先進国の経済成長を優先的には行わないという考え方が土台)

  ※資源ナショナリズムによって格差の解消が考えられた例    ・1973年にOPEC(石油輸出国機構)が、石油の価格を大きく引き上げた    ・途上国の発言力が大きくなってきたので、1974年にニューヨークで国連資源特別総会という会議が開かれた     →その中で、新国際経済秩序(NIEO)を作ることが決められた      ※NIEO・・国際経済に、発展途上国が平等な条件で参加するための宣言のこと


最近の南北問題について

 ・最近は、南北問題の中でも、南南問題が出てきていると言われている   ※南南問題・・少しずつ経済成長している発展途上国と、いつ発展するのか、はたして経済発展出来るのか           すらも分からない発展途上国(後発発展途上国、LCD)との間に経済的な格差が生じている           問題のこと




・最近の南北問題について

 ・最近は、南北問題の中でも、南南問題が出てきていると言われている   ※南南問題・・少しずつ経済成長している発展途上国と、いつ発展するのか、はたして経済発展出来るのか           すらも分からない発展途上国(後発発展途上国、LCD)との間に経済的な格差が生じている           問題のこと 南北問題の代表的な問題 ・累積債務問題・・借金を返すことができずに、どんどん増え続けてしまう問題のこと→借金が増え続けてしまうと、国の予算の多くを借金の返済にあてることになるので教育や医療、衛生などにお金を使えなくなってしまう、という問題が出てくる ・人口爆発・・人口が異常に増えること→人口爆発の理由として、南側の国々では労働のための多くの人手が必要なこと、避妊の知識が無いこと、宗教や昔からの伝統などの違いによって、出生率が高いことなどが挙げられる ・食糧問題・・人口爆発によって、食糧が足りなくなる問題のこと →発展途上国では、他の国へ輸出するための農産物を作ることが多いため、必然的に自分達の食糧が少なくなってしまう IMF-GATT体制が南北問題を引き起こした原因の一つだと言われている→・IMF-GATT体制は、先進国を中心とした考え方だったので、自由貿易によって得をしたのは基本的には先進国だった ・発展途上国は、一次産品(自然で採れるもの、農産物や鉱山資源など)を作ることに専念して、モノカルチャー経済を強制的に行わされていることがあったので、自由貿易によって得をしなかった→逆に、交易条件(商品の交換比率)が悪くなって、発展途上国の経済の状態はより一層悪くなった


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