刑務所

出典: Jinkawiki

2016年8月8日 (月) 21:11 の版; 最新版を表示
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何らかの法令に反する行為に及び、 裁判の結果身体拘束を行う刑罰が確定した場合に収容される施設。 拘置所のようにお金があっても自由はなく、 日本の刑務所は世界的に見て極めて特殊な環境である。 少人数での運営を行い、通常は施設警備隊以外の職員は丸腰であるが、 暴動や脱走が極めて少なく、世界的に誇れることでもある。

【生活】 刑務所内では時間の管理に厳しく、規則正しい生活が義務付けられている。 刑務官が「点検ヨーイ」と叫ぶと、それぞれの舎房内では所定の位置に並び、 「気を付け」の号令で全員が座布団の上に正座する。

【食生活】 自由がプライバシーがない刑務所生活では、食べることは 非常に大きな楽しみの1つになる。 嫌いなものの食べ残しは許されるが、おかずの交換や残飯を 舎房内に持って帰ることは禁止されている。 刑務所内では支給される食べ物以外は一切食べることができない。 特に甘い物を食べる機会はゼロではないものの、その頻度は一般人に比べると 極端に少なく、受刑者たちは甘い物に飢えているといわれている。

【風呂】 毎日入れるわけではなく、冬で週2回、夏で週3回、 制限時間は15分で、大風呂に団体で入る。 その際洗濯機で下着などを洗濯することができる。

【清掃】 簡単な清掃は毎日行うが、 週に1度室内の大掃除を一斉に行う。 月に一度留置場全体の消毒を2~3時間かけて職員が行う。

刑務所内の生活では何をするにも刑務官の許可が必要である。 トイレに行きたくなっても勝手に行くことはできず、 「お願いします。」と手を挙げて許可をもらう。 作業中に必要なものを取りに行く時も同様で、 常に許可がないと動けない。

【高齢受刑者】 日本の高齢化社会に伴い、 受刑者の高齢化も進んでいる。 その特徴の一つとして、再犯率の高さがあげられる。 万引きなどの軽微な罪を犯すケースが大半で、 年齢が上がるにつれて、再び刑務所に戻る確率も高くなっている。 高齢受刑者の再犯率は7割以上で、5人に一人は2年以内に 再び刑務所に戻ってくる。 自由を手にしても孤立する社会での生活より、 仲間がいて衣食住を政府が提供する刑務所生活を選ぶことが多い。 社会的に孤立したり困窮した高齢者にとって、 刑務所が安住の地となっている現状が見受けられる。

刑務所に1人を収容するには、運営費や受刑者の食費、 看守の人件費などで年間300万円以上の公費が要るとされている。 いわば、国民の税金を使って受刑者を介護する状況になっている。

参考文献

刑務所.net 刑務所とは http://keimusho.net/keimushotoha.html 刑務所生活 http://keimu.itlawyer.jp/ けもの道をいこう http://kemonomichiwoikou.blog.jp/archives/54722572.html

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